ITコンサルタントが複数顧客の1日を争いなく請求する方法
1日を3社に分けて働くのは普通です。しかしセッション単位の時間ログがないと、各請求書の時間数を説明するのは難しくなります。
日合計だけでは説明できない
複数顧客の請求で争いを生みやすいのは、1日の合計時間を後から分ける方法です。10時間働き、顧客Aに3.5時間、顧客Bに4時間、顧客Cに2.5時間。合計は自然に見えます。
しかし顧客が請求書を確認したとき、手元にあるのは実際の作業を示す3つの記録ではなく、後から割り振った3つの数字です。これは弱い説明になります。
ITコンサルタント、マネージドサービス提供者、インフラ運用のフリーランスには、セッション単位の時間記録が必要です。
複数顧客の1日はきれいに分かれない
実際の仕事は、きれいな時間ブロックではありません。午前中は1社のシステム、昼に別の顧客のサポート電話、午後は長引いたデプロイ、夜にドキュメント作成。さらに、最初に入ったチケットが第三の顧客だったということもあります。
仕事は切り替わり、中断され、予定外の方向に引っ張られます。争いなく請求できるかどうかは、どう割り振ったかの方針ではなく、いつ何をしていたかの記録で決まります。
「10:02-11:48、顧客B、決済ゲートウェイのタイムアウト修正」というログがあれば、請求は推測ではなく具体的なセッションになります。
IT業務は特にこの問題が起きやすい
法律やデザインなどの専門サービスでは、案件ごとに作業が比較的分かれやすいことがあります。ITコンサルティングではそうとは限りません。3社のインフラを同時に見ていて、どの会社からもいつでも障害連絡が来ることがあります。
月20時間の保守契約は、20時間分の予定作業がカレンダーに並ぶという意味ではありません。可用性、対応、判断が価値の一部です。
顧客が請求を見直したとき、顧客別のセッションログがあれば説明しやすくなります。いつ入り、何をし、いつ終わったか。保守契約では、それ自体が価値の証明にもなります。
技術記録と合わせて信頼性を高める
ITの時間記録は、技術的な記録と整合すると強くなります。火曜午後に顧客のサーバーで2時間作業したなら、ログイン履歴、監視アラート、Gitコミット、チケット更新と大きく矛盾しないはずです。
毎回すべてを請求書に載せる必要はありません。ただ、確認できることを知っていれば、顧客から質問されたときに具体的に答えられます。作業があったのか、なかったのか。双方に検証手段があります。
HRaaS では、1つのアカウントで複数顧客の作業セッションを記録できます。各セッションを顧客やプロジェクトに紐づけ、請求時に顧客別にエクスポートできます。